2007-01-09

オブジェクティブリダクション

ロジャーペンローズのオブジェクティブリダクション(OR)に関する議論は重ねあわされた二つの時空構造のうちどちらかが支配的になり、状態はどちらかの古典的時空構造へ落ち込む瞬間に関するものだ。分岐しつつある時空構造の内部的な幾何学が四次元時空計量のうえの「シンプレクティック測度」として表されるということらしい。分裂は時間と空間にまたがる分裂であり、絶対単位系でS=Eの式で与えられる。(Sは分裂の大きさ、Eは重ねあわされた時空構造の間の差に対応する重力場の自己エネルギー)
ペンローズの主張の核心はこれらの量子力学的スケールが古典力学的スケールまで拡大するという点だ。われわれ人類を含む生物全てに等しく意識をもたらすマイクロチューブルに関する洞察はたしかに魅力にあふれる主張といえる。